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夢に思っていること

いまマゴソOBOGクラブの成長ぶりが、私にとって最も面白くワクワクする支援となっています。
彼らの話を伝えたいのになかなか書く時間がなく、もどかしく思っています。
将来はきっと彼らがマゴソスクールやジュンバラワトトを支えていく力になるだろうと思います。
それまでおそらくあと20年くらい、私も精一杯がんばろうと思っています。

いま私がひとつ夢に思っていることがあり、マゴソOBOGクラブで高校を卒業した生徒の中で、1名でも、日本に語学留学をさせるチャンスをみつけたいと思っています。
それはなぜかというと、1名でも2名でもいいので、彼らの中からしっかりと日本語でコミュニケーションが取れる人材を作り、将来、ケニアと日本の間の橋渡しができる役割のメンバーを作れたらいいなと思っています。
ですがそれについては各人の素質や個性が重要になってくるため、それを見極めていってゆっくり考えて行こうと思っていますが、彼らそれぞれがいろいろな個性があり、それがForm3あたりからとても強く出てくるようになります。
本人の意志が最も大切と思っているので、その意志を引き出していくための指導をしていきたいと思っています。
将来はケニアの国立大学に行き、優秀な力となっていってくれそうな生徒もいますし、成績は伸びないけれども、心が優しくリリアンの手となり足となりキベラをベースに活動をしていきそうな生徒もいます。
アグレッシブに世界に出て行きたいという意欲を持つ生徒もいます。
そんな彼らの中で、特に、コミュニケーションや国際交流などに興味を持つ生徒で、自分でそのシステムも作っていけるくらい応用のきく生徒を、日本とケニアの橋渡しになる役割として育てていくことができればと私は思っています。
いま候補に考えている生徒が、この11月にForm4を卒業した生徒にひとりいます。(2歳まで路上の浮浪児だったオビリです。)
しかしまだこれについては誰にも相談していなくて、私はまずはForm4を卒業した彼らが、これから何か月かの間に何をしていくか、どのような動きをしていくか、それを静観して、KCSEの試験結果が2月末ごろに出ますので、それを見て、それぞれの進路を共に話し合っていきたいと思っています。

先日、8年生を卒業した生徒の中で、少年兵のように誘拐されて洗脳されて武器を持たされ戦わさせられ、そういう少年たちが飼われていた場所から逃げてきて私たちがジュンバ・ラ・ワトトで彼の洗脳を解き、8年生のクラスでもトップの優秀な成績を取るようになったアチャチャという生徒がいるのですが、(もともと小4からマゴソでしたがキベラでそのように少年たちが誘拐されて少年兵にさせられます)、先日のジュンバ卒業式のあとで、アチャチャが私と話がしたいといってきました。
卒業して、急にものすごく恐ろしくなってしまい、キベラに帰るのが怖い、このままずっと子どもの家にいさせてくれないかという相談でした。

このとき私はすごく胸がぐっときたのですが、ゆっくり話をして、Form4卒業生のオビリとジョージ、それと来年Form4になるザブロンを呼んで、相談にのってあげてもらいたいとお願いしました。
そのとき、この全員で話をする様子をそばで私もずっと聞いていたのですが、ものすごく頼もしく、そしてすばらしいカウンセリングを彼らは誰からも教えられていないのに、自分たちで自然にやっていて、私はこれまでのマゴソOBOGクラブへの支援や活動というものが、どのような効果のあるものだったのかということをつくづく実感しました。
アチャチャはなんとかかつてのトラウマを乗り越えて、恐怖も乗り越え、新しい歩みをしてほしいと思っていますが、そのときに、このマゴソOBOGクラブの仲間がいるということ、先輩たちがひっぱりあげてくれる力というのは、どれほど大きなものかということを実感しています。
このときに私は思ったのでした。いろいろな話を自分たちで伝えられるベースを、彼らの中に作りたいなということです。

それで、マゴソの中に、プロダクションチームを作り、撮影、映像の編集、発信、などをしていけるベースを作ろうと思っていますが、それにつきまして、オビリが最も興味を持ち、さっそくいろいろなことを調べたりトライしたりしています。
それをやっていくにあたり、まずは、もう古くなっていらなくなったようなデジカメや、動画をデジタルで撮れるビデオカメラ、それを編集するためのパソコンやソフトなどを、寄付してくれる人を募りたいと思っていて、そのための原稿を書きたいのですが時間がなくて書けないでいます。
おおやけに掲載する文章を書こうと思うと、ちゃんと落ち着いて書かねばならないと思い、いま本当に私にはそのための時間がなくてとてももどかしく思っています。アイディアはたくさんあるのに!というかんじです。
ずっと伝えたいと思っていることが山のようにあるのですが、おおやけの文章ではなくメールでなら気軽に書けることと、日本のイベントでしゃべるときにはそういう話をしゃべることもできます。
今後ともご支援のほどどうかよろしくお願い申し上げます。


早川千晶
by moro_kyoiku_kikin | 2011-12-10 10:47 | 千晶のつぶやき