2013年ケニア大統領選挙についての個人的な感想

皆さん、こんにちは。
今回のケニア大統領選についての私の個人的な感想を書きます。
大接戦でしたが結果的にはウフル・ケニヤッタが50.07%というギリギリのところで当選しました。
2回行われたプレジデンシャル・ディベートで比較的まともなことを言っていたピーター・ケネスやマーサ・カルアを応援する人たちが、最終的には彼らは絶対に票を取れない、絶対に当選できる可能性はないので、それならば彼らが将来出て行くのに有利なほうに投票しようということでウフルに投票したことが、ウフルが過半数以上をかろうじて得票することができた理由ではないかなと個人的には思っています。
これから先は、おそらく、ウフルが10年、そのあとまたしかるべきキクユ勢力にゆずっていくというシナリオになるとしたら、これから先のウフル政権でどのような働きをするかによってピーター・ケネスにも次の可能性が出てくるでしょう。
ライラは次の5年後の選挙には年齢的にもう出れない、だから今回が最後のチャンスだったでしょう。その最後のチャンスに、ルオ族の(もしくはキクユ族ではない)大統領をケニアに出したいという思いを持つ人も多かったことでしょう。ライラがいなければ、彼に続くような有力なルオ族政治家はいまのところいません。これからあとも出てくることは難しいのかもしれません。こんな、なになに族とかいうことがどうでもよくなるような時代が来ればいいなとは思うし、そうケニア国民は思っている人も口にして言う人も多いけど、でも実態としては、まだまだそこまでにはいたっていないというのが現状ではないかと思います。
私は前回の2007年の選挙のときの大暴動の記憶がまだ色濃く残っているからよけいに、その審議がまだ終わっていないいまなのに、暴動を煽動したという容疑で人道に対する罪で国際刑事裁判所から訴追されているウフルになぜ国民は投票するのだろうと、この選挙期間中とても陰鬱とした気分が続いていたのですが、それでも、原発を建設することに一番熱心なライラが大統領になることもイヤでした。なので、そのどちらもイヤなのに、この2人だけが徹底的にリードしている選挙でしたので、陰鬱としてどう判断していいのやらわからずにいました。(原発だけはどうしてもイヤだという気持ちは強かったです。)
ですが昨日結果が出て思うのは、結局のところケニア国民が選んだ結果なのだということ。だからそのケニア国民の判断を私たちは応援していくしかないのかなということ。だけど今回選んだ大統領は、50.07%の人々が選んだ人であり、そうではない人も約半分弱はいたのだということ。それでも彼らが決めた新しい憲法にのっとったルールで選んだ大統領なのだから、納得するしかないですよね。とりあえずは5年間、そこに希望を見出してやってみるしかないんじゃないでしょうか。
いざというときには批判も忠告も意見も助言もしていくとしても、結局のところはケニア国民の国、彼らが選ぶ政治であり、未来です。前回の選挙のときはまだ今のような時代ではなく、情報も十分にない中で、抑圧された貧困者たちは翻弄されまどわされました。しかし今回の選挙では違った。もうケニアは昔の時代とは違います。キベラスラムの若者たちだって、マサイの若者だって、facebookやツイッターをやっていて、外の世界とつながっているし、情報を十分に得られる手段も、発信をしていく手段もあります。電気のない村やスラムですら、若者たちはインターネットにアクセスする機会が激増しました。教育レベルをあげるために必死の取り組みも行われており、そんな中で、貧しい庶民たちも自分の子どもたち世代には収入のすべてをつぎ込んで必死でより高い教育へと子どもたちを送っていこうとしています。このような時代に、彼らはもう大きな力に翻弄されたとかというエクスキューズはできないし、するべきではないと思います。そんな貧しい親たちの必死の努力を、子どもたちはもっと真摯に受け止めて、次のより良いケニアの時代を作っていくための力や精神性を身につけていかねばなりません。判断力も身につけなければいけません。
政治のあり方というのは、その国の国民の民度の度合いと比例しているのかなと思います。それは日本に対しても思うことです。この代表をこの国民たちが選んだのだとしたら、それはこの国民たちの民度のあらわれなので、次のより良い時代に向けてやっていかねばならないことは、国民の民度をあげていくということでしょう。この民度という言葉が正しいのかどうかは私はよくわかりませんが、何を言いたいかというとメンタリティーの度合いや正しい公平な判断ができるかどうかという度合い、人間としてより良い精神性を身につけているかという度合いのことを言いたいです。
というわけで、やはり私は、この国のより良い未来を作っていくためには、どんな子育てをしていくのかが一番大事だとつくづく思う次第です。
私自身は自分のことをダメ母親だったと思っていて、より良い家庭を築けたのか、子どもたちをしっかり上手に育てることができたのかというと、どちらかというと失格妻、失格母であったと思っています。だけどいま私の子どもたちは娘が23歳、息子が17歳になりましたが、私は彼女、彼のことを、人間としてとても好きです。母親としては彼らにごめんなさいと言いたいです。(いつもそう思い続けています。)
だけどこの国の子どもたちを、小さなときから何十人か育てさせてもらいました。彼らから教えてもらったこと、彼らを救済して育ててきたリリアンから学ばせてもらったこと、とてもたくさんのことを与えてもらいました。いまそんな彼らが18歳、19歳、20歳になってきました。この子育ても成功しているのかどうかさっぱりわかりません。だけど、彼らにたくさんのことに触れてもらいたいと思います。たくさんのすばらしい人たちに出会ってもらいたいと思うし、たくさんの世界で起きている出来事に出会ってもらいたいと思います。私自身も悩んで生きている姿をありのままに見てもらいたいと思います。世界はこんなに美しいということや、人間はこんなにすばらしいということも、そして、こんなに悲しいことも世界では起きているということも。そんな付き合いの中で、彼らと真剣な意見を交わしていき、人間同士としてぶつかりあっていき、彼らがどんな人間に育っていくか、彼らが生きていくケニアの未来がどんな国になっていくのか、見守っていきたいなと願っています。
ケニアの新しい時代を応援しましょう。

早川千晶
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# by moro_kyoiku_kikin | 2013-03-10 21:00 | 千晶のつぶやき

New Members Magoso OBOG Club (その3)

今月からセカンダリースクールに進学する新Form1たちと、Carpentry職業訓練生たち。昨年マゴソスクールとジュンバ・ラ・ワトトで小学8年生だった生徒たちです。先輩たちに比べると、まだだいぶういういしいですね(笑)。これから進学、ワクワクしている彼らです。

ニーバとお母さん。ニーバは9人兄弟姉妹の8番目。お父さんは早くに亡くなり、お母さんが薬草売をして子どもたちを育ててきました。お母さんは逆子の赤ちゃんの位置をなおす伝統マッサージ師でもあります。そのマッサージは1回につき70円だそうです。ニーバの兄姉はほとんど高校に行っていません。今月からお母さんの故郷のそばのカーニセカンダリースクールに進学できることになりました。
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10歳のときに大火傷を負ったオモンディ。昨年第一回目の手術を受け、とても元気になってきました。今年から木工の職業訓練生になりました。
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左がサミュエルマーティン。木工の職業訓練生になりました。彼はルオの一弦楽器オルトゥの名手でもあります。昨年マゴソスクール8年生を21歳で卒業しました。右はフィリップ先生です。
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木工が面白そうだなとやってみているジョフリーくん。彼はカトリック教会からの支援を受けて、今月からカーニセカンダリースクールの生徒になります。お父さんが亡くなってからお母さんが女手ひとつでがんばって子どもたちを育ててきました。お兄ちゃんはエリックといってカーニセカンダリースクールの生徒です。
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早川千晶
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# by moro_kyoiku_kikin | 2013-02-22 20:16 | ナイロビ便り

New Members Magoso OB・OG Club2013 (その2)

今月からセカンダリースクールに進学する新Form1たちと、Carpentry職業訓練生たち。昨年マゴソスクールとジュンバ・ラ・ワトトで小学8年生だった生徒たちです。先輩たちに比べると、まだだいぶういういしいですね(笑)。これから進学、ワクワクしている彼らです。

マゴソOGニューメンバーです。左から、ユニス、リスパ、イボンヌ、ポーリーンアチエン。
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ジェニファー。7人兄弟姉妹の末っ子です。2歳のときに両親とも亡くなりました。3日違いに亡くなったのだそうです。でも優しいお兄ちゃん、お姉ちゃんがいるので、兄弟姉妹で力を合わせて生きてきました。ジェニファーは幼稚園のときからマゴソスクールで、その後、3年生のときにジュンバ・ラ・ワトトに移動しました。これからマチャコスのカーニセカンダリースクールに進学します。
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おなじみエミテワファミリー。左から、エミテワ(2012年高校卒業、現在はマゴソ教員見習い。)、アタンバ(8年生)、ルワビ(今年カーニ高校に進学)、お父さん(70歳)。
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オディアンボ。ビクトリア湖のンゴーデ島の出身です。5歳のときからお母さん、おばあちゃんに会ったことがありません。貧しい島から5歳のときにキベラスラムに連れてこられて、そこからマゴソスクールにやってきました。いま私たちは彼のお母さんとおばあちゃんを探しています。なんとか見つかって再会できるといいですね。オディアンボが手にしているのは高校の入学許可書です。ものすごくうれしいオディアンボでした。
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早川千晶
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# by moro_kyoiku_kikin | 2013-02-18 09:42 | ナイロビ便り

祈りと風コンサート

5月に千晶さん、リリアン、オギラと共にマゴソOB・OGのオドンゴ、ザブロン、ドリスが来日します。そして大西匡哉さんを交えて岡山を皮切りに全国各地でトーク&ライブのイベントを開催します。
5月17日(金)に名古屋で「祈りと風コンサート」の大イベントが予定されています。
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詳しい全国イベント日程は確定次第お知らせします。

お問い合わせは
moro_kyoiku_kikin@yahoo.co.jp まで。

MORO教育基金
代表 両角弘夫
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# by moro_kyoiku_kikin | 2013-02-17 14:56 | イベント

New Members Magoso OB・OG Club 2013(その1)

今月からセカンダリースクールに進学する新Form1たちと、Carpentry職業訓練生たち。昨年マゴソスクールとジュンバ・ラ・ワトトで小学8年生だった生徒たちです。先輩たちに比べると、まだだいぶういういしいですね(笑)。これから進学、ワクワクしている彼らです
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オパニとお母さん。オパニは昨年のKCPE受験で389点を取り、マゴソスクールでトップの成績でした。カカメガ・ハイスクールという国立学校から入学許可が来ました。ですがまだ奨学金がおりていなくてドキドキです。ケニアの銀行が孤児の子どもたちに出している奨学金を申請していますが、オパニはお父さんを腎臓病で亡くしましたがお母さんは生きているので、それだと奨学金が出ないかもしれないと言われています。少しの枠にとてもたくさんの生徒が応募していて、とても狭き門です。オパニは本当だったらもっと点数が取れたはずだけど、お父さんの病気やその後のお母さんの怪我も重なり、困難な中でがんばりました。奨学金がおりることを祈っています。
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マーガレットとお母さん。お父さんが亡くなり、お母さんは子ども5人と孫1人をかかえてがんばってきました。マーガレットは1年生から4年生までをマゴソで、そのあとミリティー二村のジュンバ・ラ・ワトト(子どもの家)で5年生から8年生までを過ごしました。マチャコスのカーニセカンダリースクールに進学します。
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ポーリーンアウィノとお母さん(ママアギー)。
ママアギーはおなじみ、マゴソスクールの給食お母さんです。
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早川千晶
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# by moro_kyoiku_kikin | 2013-02-12 09:57 | ナイロビ便り