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キベラスラムの治安状況について

皆さんこんにちは。
最近のキベラスラムの治安状況に関して、皆さんにお知らせとお願いがあります。
講演に来てくださったりインターネットで映像や情報を見てくださった方々で、自力でキベラスラムまでやってきてマゴソスクールを探してキベラの中を訪ねてこられる方が最近とても増えています。
これまでも何度かお願いをしてきたのですが、今回は特に、皆さんの身の安全のために心からお願いいたします。どうか、キベラスラムやマゴソスクールをお訪ねになりたい方は、必ず事前に私にご連絡いただき、警察官の警備を付けている私たちのスタディツアーにご参加いただいて訪問していただくよう、心よりお願い申し上げます。

「それでも自分は旅慣れているから、まったく問題ない」
「みんな賑やかに生活をしているように見えるスラムだし、平和そうに見えるし、まさか昼間に何も起こるはずはないだろう」
という軽視は、絶対にしないでください。
スラム地区というのは貧困地区ですから、非常に貧しい人々が暮らしており、その中には、貧困ゆえに犯罪にかかわっていく若者たちや、子どもたちが誘拐されて洗脳され強盗団の組織の中に取り込まれ、武器を持たされて末端の捨てゴマとして使われている男の子たちもいます。
スラムの多くの人々は、貧しさの中で一生懸命働きながら生き抜いている心優しい庶民ですが、そんな人々は武器も持たず無力です。スラムの中は人口密集地で、想像もできないような様々な悪が潜伏できる奥深さがあります。スラムの人々は精一杯、地域住民の結束と自助努力により自分たちのコミュニティの治安を保とうと努力していますが、彼らは武器を持たない庶民です。銃の暴力を前にしたら、誰もが無力です。
スラムの中を歩いているとき、自分では気づきませんが、とてもたくさんの目があなたを見ています。あなたが武装した警官を警備に連れているかどうかは一目瞭然です。無防備な人を襲うのは簡単です。彼らはスラムの中を知り尽くしているので、いくらでも逃げ道を知っています。
最近増えているのは、インターネットでマゴソスクールを見た人が写真をプリントアウトして、タクシーでキベラスラムの入り口までやってきて、その写真を見せながらスラムの中でマゴソスクールを訪ね歩いてやってくる人々です。それは非常に無防備で危険な行動ですので、絶対に自力で来ようとしないでください。映像でいかに楽しそうに明るく見えても、マゴソスクールは貧民街の真ん中にありますから、その周辺は、犯罪が日常茶飯事に起こるのが現実です。武装強盗に襲われるとき、周りの人々は助けたくても助けることはできません。絶対に自力でスラムの中に入らないでください。
私たちが主催しているスタディツアーは、銃を持った制服警官3名に前後左右を護衛してもらいながら行っています。この制服警官は、私たちが常日頃親しくしているキベラを管轄している警察官ですから、非常に協力的です。マゴソスクールやキベラスラムを訪問したいときは、必ず、スタディツアーに参加して訪問するようにしてください。

今年ケニアは大統領選挙の年ですから、特に選挙の年には治安が悪化します。また、底辺の貧困層の経済状態の急激な悪化や、昨年後半からさかんに行われているスラムの強制撤去の影響で、治安が悪化しています。
ですがこれは警察官の護衛をつければ安全が守られるのですから、軽視せずに、必ず十分な治安対策をして旅をするようにしてください。治安対策をしっかりすれば、楽しく安全な旅を満喫していただくことができます。

実はこれまで20年以上、ほとんど危険な目に合ったことはなかった私も、ついにガンポイントの強盗に遭遇しました。3日前のことです。
私はスタディツアーのお客さんや訪問者を連れているときには必ず武装警官の護衛を付けていますが、自分の用事でキベラに行くときは、警官の護衛を付けたことはありませんでした。キベラスラムの中は庭のように知り尽くしていますし、知り合いや友人もたくさんいます。だから危険を感じることは今まで一度もありませんでした。
ですがその私でもガンポイントに合ったのだから、警備を付けていなければ誰でも遭遇する可能性があります。

どのような状況だったか軽くお話しします。ご参考までに。
1月は私たちにとってとても忙しい月で、ケニアは新学期ですから昨年末に卒業した生徒たちの高校入学のための準備でここのところとても忙しかったです。
ところが今月はじめにキベラのソウェト地区が強制撤去されたこともあり、ホームレスも増え、盗難や武装強盗が頻発しているので気を付けるようにと友人の警官たちからも言われていました。先週はマゴソの近所の小学校の校長先生(ケニア人、スラム住民)がいつもの道で襲われ、身ぐるみはがされたということだったので先週はミーティング時も警官に同行してもらいました。
その犯人が逮捕され、近所の治安は回復したように見えるという話でしたので、3日前、マゴソスクールでミーティングをするために私、アマニヤアフリカのティカ所長の石原輝くん、永松真紀さんの日本人3名で一緒にマゴソスクールに向かって歩きました。午後1時です。
念のために、マゴソから2名の警備員(若者たち)にキベラの入り口まで来てもらい、一緒に歩きました。
私たち3名とも、キベラスラムには非常に慣れていて、しょっちゅうマゴソへの道を歩いています。ですが今回は念のために注意しようと3名一緒に待ち合わせをして中に入りました。
マキナ地区を抜けて線路に出て、そこからマシモニ地区に降りていこうと狭い路地の坂を下っていたときのことです。
この路地は幅が狭く、一列になって歩くしかありません。そのように一列になって歩いていたところ、目の前に、青年が2人、立ちはだかっていました。(このときは2人に見えたのですが、実際は3名だったようです。)
目の前の青年がシャツをめくりました。すると、腹のところに拳銃がはさんでありました。それを手に取り、拳銃を上にかかげ、それから私たちに銃口を向けました。「すべて出せ」と言いました。
不幸中の幸いで、私のすぐ右横には、さらに小さな路地への入り口がありました。銃口を向けられた瞬間、瞬時に踵を返してその路地へ飛び込みました。その路地の奥まで走りこんでいくと、私が知っているおばちゃんの住まいの入り口が右側にあります。そこに飛び込み、私の後ろからも真紀さんとキデカがぴったりくっついて飛び込んできて、すぐに木の粗末な扉を閉めました。そして中で息をひそめました。
奇跡的に私のバッグは盗られませんでしたが、私以外の2名の日本人はバッグを盗られました。ポケットに入っていたものも、腕時計も盗られました。
一瞬の出来事でした。いくら部屋の中に潜んだとしても、スラムの小屋の粗末な木の扉ですから蹴飛ばせばすぐに破ることができます。そこまで追いかけられなかったのはある程度取ったので満足したからでしょう。すぐに姿を消しました。
それから次の瞬間には、マゴソスクールから先生たちやママたち全員が走ってやってきて、それからキベラの警察官たちもすぐに駆けつけてくれました。
ですが犯人たちはすでにスラムの奥深くまで走り去ったあとです。

それからあとは警察官たちが近所の住民たちに聞き込みをしていき、皆さんとても協力的で私たちに同情してくれました。
その日の夜にはスラムのママたちからお悔やみのSMSが届いたり、心配して泣きながら電話がかかってきたりしました。
また、翌日の早朝には、続々とマゴソの近所の人々が、私たちに協力したいとマゴソにやってきてくれて、できる限りの情報を提供してくれたり、スラムの中を捜索していってくれました。それにより、3名のグループのうち1名が見つかり、住んでいる家や家族まで特定することができました。いま他の2名も特定していき、警察官が逮捕に向かっているところです。
しかしこのようにアクションが早かったのはなぜかというと、私と、石原輝君と、真紀さんというマゴソスクールをずっと支援してきた大切な人たちをこんな目に合わせてしまったという近所の人々のショックと、申し訳ないという気持ち、それによってみんなが協力を惜しまず、素早いアクションで奔走してくれたおかげでした。
普段なら、スラムの中でこのようなことが起きても、なかなか警察は来てくれないし、近所の人々は問題に巻き込まれたくないから見て見ぬふりをしたり、口をつぐんだりするのが普通です。そうしなければ報復が怖いし、スラムの中で生きていくことはできません。
それがスラムの現実です。

今回私たちは不幸中の幸いでした。怪我もなく、被害もたいしたことはありません。
ですがあらためて、さらに治安対策を強化しなくてはいけない、そして私たち自身も気を引き締めていかねばと強く思いました。私たちは長年ケニアに住んでいるので、普通に歩いているときでも常に前後左右、上下と、注意しながら歩く癖がついていますが、日本から来たばかりでまったく何も知らない純真無垢な観光客が歩いていたら、簡単に狙われてしまいます。
どうか絶対に、自力でスラムの中を歩くことはしないでくださいね。
訪ねたい人は必ず連絡をしてください。いつでも気軽にご連絡ください。
chiakinairobi@gmail.com
ケニアの携帯電話  +254-722-718291
早川千晶


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by moro_kyoiku_kikin | 2012-01-30 21:49 | 千晶のつぶやき

難航する高校進学

石原輝です!

ここの所、ティカとナイロビを行ったり来たりの日々です。

雑貨のマーケットやキベラスラム等に行くのですが、ティカ⇔ナイロビの幹線道路(通称Thika super highway)の工事がかなり進んできたこともあり、移動が非常に楽になりました。

突然道路を封鎖して工事を始めたり、部分通行止めの標が大きめの石一つだったり、工事のトラックが道路を跨いでふさいでしまい、大渋滞を引き起こすなど、いろいろと突っ込み所は満載ですが、徐々に、徐々に道路状況はよくなっています。

私がケニアに来た2009年の時は、ナイロビ⇔ティカ間は工事でほとんどがデコボコの状態。マタトウで天井に頭をぶつけて苦しむことも多かったのですが、今は快適に眠れるほどの心地よさです。

さて、ケニアの1月は小学校から高校へ進学する子供たちの学校探しなどで非常に忙しい時期です。
私もマゴソスクールにミーティングのために何度も足を運びました。

昨年は、私立の小学校から私立以外(国立、州立、区立など)の高校への進学を制限するという大改革があって混乱を引き起こしたのに続き、今年は小学校を卒業した生徒の数に学校の数が追い付かず、また、他のさまざまな混乱があって、小学校卒業時に受ける国家試験(KCPE)の結果が、500点満点中300点を超えていても行く学校がない、という事態が起こっています。

昨年、一昨年まででしたら300点を超えたら高校進学は安泰でした。
教育現場は今、2月頭の入学に向けて大混乱を起こしています。

高校から入学許可のレターが来なかった生徒の親は、何とか子供を高校に入れようと、独自のルートで高校に足を運んで、席に空きがないかどうか調べています。

高校の校長先生たちは殺到する親の数に耐え切れずに逃げてしまったり(失踪ではありませんよ)一切の来客を断ったりする事態になっています。

今年の小学校の卒業生は、ケニアで小学校が無料になった時に1年生になった子供たちです。(つまり数が多いということ)

子供の数が多いのに高校の数が少なすぎるという問題は以前から指摘されてきていましたが、それが現実に跳ね返ってきています。

高校の数も少ない、先生の数も少ない、田舎の方では設備がほとんどなくて小学校の空いた教室を使って高校の授業を行っている所もあります。

今年か来年(まだ決まっていない)は大統領選挙もあります。ケニアの各所で混乱が起きることは必至で、来年も再来年も高校の数が増えることは無いかもしれません。

教育を無料化して教育の重要性を説いてきたケニア政府ですが、これからどんなアクションをとるのかが待たれます。

ケニアの失業率の高さを考えると、高校へ行くより、職業訓練などで早めに手に職を付ける方が有利だったりするんですけどねぇ・・・

Posted by 石原 輝

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by moro_kyoiku_kikin | 2012-01-30 09:49 | ナイロビ便り

五期生ジュンバとダーヨ

ケニアから石原です。

先日、早川さんと一緒に、今年度まさよし夢基金から支援するマゴソの男子成績1番のジュンバ、女子の成績1番のダーヨの家に行ってきました。

ジュンバの家はキベラの入り口からマゴソへ向かう大通りを少し入った所にあり、その日はお父さんとお母さんがいらっしゃいましたので家の中で一緒に写真を撮ってきました。
ジュンバのお父さんはもう、ジュンバが1番になった事がとても嬉しいらしく、これから兄のキサ(ジュンバの兄でマゴソOBOGメンバー)と一緒にこの家を助けてくれるだろうと期待していました。
ジュンバ本人は緊張した顔で話を聞いていましたが、はたしてその期待に応えることができるでしょうか。
あまりプレッシャーにならなければいいなと思います。
キベラのあの環境で340点を超えるスコアを取るのはものすごく難しいです。家に帰っても勉強部屋があるわけではないし、勉強のためだけに電気を使うことはできない。家の仕事もしなくてはならない。全寮制の学校に入れば間違いなく成績は伸びると思います。あとは本人が、学校の環境に早く慣れることが課題です。
写真はお母さん(左)ジュンバ(中)お父さん(右)です。
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ダーヨの家はマゴソスクールから歩いて3分ほどの所にありました。皆さんも目の前を通ったと思います。マゴソへ行く通り道でした。
家に入る前から、かなり貧しい家庭である事がすぐにわかりました。
住んでいる家は家賃が高い割に(1500円ほど)、雨が降れば雨漏りがひどいし、壁は土壁でボロボロでした。何とか電気はありますがその電線は手を伸ばせば届くところに引いてあり、触ったらかなり危ないと感じました。その家賃以下でキベラに家を探すことはもう難しいそうです。
家の外の小さな袋に土を入れ、そこにケニアの主食であるスクマを植えていました。お母さんは私の畑だと紹介してくれました。
お姉さんがセカンダリースクールをほぼドロップアウトして家にいます。
この一家を支える事ができる人に育ってもらいたいと思います。
ダーヨの場合もジュンバと同じ事が言えます。
学費はまさよし夢基金で支援してもらえるのでこれからも心配いりません。後は本人が慣れない全寮制という環境と、キベラ出身であるという事に負けずに強い心を持つことが大事だと思います。
写真はお母さん(左)、姉(中)、ダーヨ(右)です。
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以上です


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by moro_kyoiku_kikin | 2012-01-26 09:38 | ナイロビ便り

マゴソOB・OGクラブ五期生

Magoso OBOG Club の5期生です。今年これからセカンダリースクールと職業訓練校に進学する生徒たち。
右から、Jumba, Rolines, Achacha, John, Dayo, Apiyo, Donata.
他にもあと何名かいますのでまた紹介します。
みんな困難な生活状況のもと、がんばってよくぞここまでたどり着きました。ここから先の道のりもまだまだ長いですが、primary schoolを卒業するということは、ひとつの大きな山を越えることです。一般の多くの子どもたちにとっては当たり前のことが、このキベラスラムの子どもたちにとっては険しい道です。彼らは困難な道を歩いてきてやっとここまでたどり着きました。ひとつの大きな山を越えて、これからもっともっと広い世界に一歩踏み出していってもらいたいです。「教育」の力を身に着けるということが、どれだけ人生を変える力を持つことか。道は険しいので、一人だとくじけてしまうかもしれないけど、チームで支え合って一緒に歩んでいこうと話し合いました。

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早川千晶

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by moro_kyoiku_kikin | 2012-01-15 11:38 | ナイロビ便り

マゴソでのミーティング

石原輝です

1月12日、マゴソスクールを昨年卒業した8年生が、高校に入学する準備のためのミーティングが行われました。

今年、マゴソスクールでKCPE(国家試験)を受けた子供の数は24名。その中で得点が一番高かった生徒は、「まさよし夢基金」から学費を支援してもらう事ができます。

その日は、その他にも自力では学費を捻出するのが難しいと思われる生徒へ学費を支援する為のミーティングも兼ねています。

キベラに住む子供で高校に進めるのはいったい何%ぐらいなのでしょうか?
調べてみても正確な数字は出ないと思いますが、きっと10%もいないでしょう。

試験を終えてから入学までの間に最低でも1学期分の学費と寮生活のための準備をしなくてはいけないのですが、その金額はほぼ彼らの年収に近い金額になります。

何万シリングというお金を準備する事が出来ずに進学を断念するのは当たり前の事になっているのです。

マゴソの卒業生の中でも、学費を捻出する事ができないと思われ、なおかつ成績が一定のラインを越えている子とその保護者に来てもらい、面接をしました。

みっちりと、保護者、生徒両方から家庭状況の確認をしていきます。
保護者の収入、その収入で食べさせなくてはいけない人数、家族構成、家族の仕事状況など全てを考慮して、ある生徒は学費の一部、ある生徒は学費の一部と寮生活の準備物など、個人個人で支援の枠を決めて行きます。

面接に来ている家族はどの子も貧しいので、限られた予算を皆で分け合って行きます。
あの人はこのくらいだから私はこのくらいで我慢して、他は自力で何とかしよう、という意識を持ってもらうことも大事です。

今年は何と、まさよし夢基金でマゴソで成績の一番良かった女子も支援枠に入れてくれる事になりました。

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マゴソの成績1位男子、女子

アマニでは昨年12名の生徒を支援しましたが、今年はその支援を継続し、昨年高校を卒業した子供の代わりに新たにどの子を支援するか決めて行きたいと思います。

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子供たちと

2月上旬には高校に入学ですので、この入学までの3週間は私達、保護者、生徒にとってめまぐるしい日々になる事でしょう。

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最近教室内がきれいになった幼稚園クラス

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幼稚園の子供たち

Posted by 石原 輝

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by moro_kyoiku_kikin | 2012-01-15 11:18 | ナイロビ便り

キベラスラムのソウェト地区強制撤去

皆さんご心配いただきありがとうございます。
キベラスラムのソウェト地区で昨日、1月12日に強制撤去が行われました。

マゴソのソーシー先生の家が半壊の状態になりました。が、ソウェトのすべてが撤去されたわけではなく、とりあえず「ここまで」というボーダーラインがあり、ソーシー先生の家はちょうどその境界線上にあり、一部撤去されたけれども、「それから家をちょっとプッシュして安全圏のほうへ寄せた」と。(本人談。)半壊した状態でその境界線の向こう側に家財道具など寄せて、そしてまわりをすぐにそのへんのトタンなどで囲った、という状態らしいです。
ソーシー先生には奥さんと子どもが3人いて、そのうち2人はマゴソの生徒です。
昨日は、ソーシー先生はすでにマゴソに来ていたのですが、撤去がはじまったと電話で呼ばれ、あわてて家に戻り、おおわらわの状態でしたが、夜中になんとか「大丈夫だ」との確認が取れました。

さてマゴソの面々ではあとオギラ先生がソウェトの住民です。
数年前にキベラでupgrade housing
プログラムがはじまったとき、まずはソウェト地区をABCDの区画に分け、それぞれの区画で住民の調査が行われ、IDを持っている人に対して番号札が配られ、その番号に応じて改良住宅への入居が可能になるという話でした。
2009年にまずはソウェトのAとBから改良住宅に入居し、ソウェトABを撤去しました。
その改良住宅は、団地のようになっていて、中は3ベッドルームのユニットになっていて、その1ユニットにある3つのベッドルームをひとつひとつ別の家族に提供するという形になっていました。とても狭い部屋です。その部屋ひとつを1000シリングの家賃で、3部屋ある1ユニットに1つの台所になる共同スペースがあり、トイレと、シャワーがある。という作りになっています。
本来なら、すべての世帯にこの改良住宅が提供されて移住が完了してから撤去されるべきでしょうが、実際には、番号札を渡されていた人でも、この1000シリングが払えないために入居を辞退した人、この団地に移住したら生活の糧を得るための仕事が得られないから入居しなかった人、IDがないため番号札をもらえず、入居の資格をもらえなかった人、など、多くの人が改良住宅には入居しませんでした。改良住宅は近代的なアパートですので、薪や炭の使用は禁止で、生活燃料はガスか電気を使わねばならず、そのために十分なお金がないため、改良住宅には住みたくない人もいました。また、いったんは入居したが、1部屋1000シリングの家賃が払えず、スラムに戻る人々もいました。
長屋暮らしで人口が密集しているスラムでは、道端で野菜を売ったり食べ物を作って売ったりするだけでもなんとか日々の糧を得るギリギリの収入が得られるが、人口過密ではない団地では、収入は3分の1程度になってしまった、これでは生活できるわけがないと嘆いている声も聞こえました。
その反面、余裕があるような人々や、上層部の人にコネがある人々は、1世帯1部屋であるべきところを、何部屋も権利を得て、値段をあげて賃貸して儲けるということをする人たちも出てきました。そして、最初は1000シリングの家賃で部屋の権利を得て入居した人たちの中でも、それでは生活できないから、その部屋を貸出し、自分はスラムに戻るという人々が多く出てきました。
そのため、最初に撤去されたソウェトAとBにも、またしばらくすると、人々が戻り始め、あいているところにまた掘っ立て小屋を建ててすみはじめました。秩序がなくなったのでこの地区の治安は非常に悪くなりました。

今回撤去されたのは、このソウェトAとB、および、新しくソウェトCも撤去され、ソーシー先生が住んでいたのはソウェトCです。
オギラ先生が住んでいるのはソウェトDですので、昨日は撤去はそこまでおよびませんでしたが、次いつさらなる強制撤去がやってくるかわかりません。すぐに来るかもしれません。
新しく住める家を見つけるのは非常に困難になっています。空き部屋がないし、家賃が高騰していて、引っ越し先を見つけるのは至難の業です。
昨日はソウェトCで学校も撤去されたとのことですが、半分撤去されたところで、怒る住民たちが妨害し、半壊の状態でストップしたとのことです。
しかし小さな寺子屋式学校はいくつも撤去されたところがあったでしょう。

以前からお話してきたユニスさんとシェリルちゃんは以前はソウェトAに住んでいました。ユニスさんがIDを持っていなかったので、番号札をもらうことができず、改良住宅ももらうことができませんでした。しかしいずれにしても、たとえ改良住宅をもらえたとしても、ユニスさんには1000シリングの家賃を払うことはできなかったでしょう。
(ユニスさんとシェリルちゃんは今ではマゴソに住んでいます。)

強制撤去もいくつかの種類があり、なんのための撤去かによって、どこの省庁が扱っているかが違ってきます。
今回の撤去は、スラムの住環境整備のための撤去です。(他に行くところがないのに!)
これから先、鉄道の周辺も撤去される予定ですし、あとは道路建設のためにその経路にあたっているところは撤去されることになっています。
ナイロビの渋滞緩和のための交通網整備のいろいろな道路建設がさかんに行われていますが、その一環として、すでに作られているバイバスへのアクセス道がキベラの中を通ることになっているので、そのための強制撤去が間もなくはじまると言われています。
その経路は、マゴソとは微妙にずれているため、今のところはぎりぎりセーフという位置です。(ヤヤセンターのほうから、ンゴングロードのウチュミとナクマットの間の露天を通り、そこからマキナを抜けてフライオーバーで線路を超え、フリーダさんの産院の横あたりを通り、ランガタロードまで抜ける。バイパスにコネクトする道です。)
この道路ができたら、キベラスラムの奥にもさらにアクセスがよくなるでしょうから、ブルドーザーも入りやすくなり、撤去がしやすくなるでしょう。

今年(2012年)は5年に1度の大統領選挙の年ですが、はたして8月に選挙が行われるのか、12月になるのか、もしくは今年はできずに来年になるのか、いま喧々囂々と議論がされているところで、遅々として決まりません。
そもそもがいつもの例で、選挙の前になるとこうして、それまで遅々として進んでいなかった道路建設や撤去やこのような整備や開発が、急にすごいスピードでとんとん拍子に進んでいくものです。やはり、票の獲得を意識したパフォーマンスというか、これだけ活発に仕事をしていて国民のために立派に働いているということを世間にアピールするために、やたらとこのようなことが活発に進んでいきます。
しかし本当に、底辺の人々の暮らしや命の重みというものは、まったく実感されていない、そこにまるで人がいないかのような扱い。いったいこんなことが、なぜこんなに当たり前のようにまかり通ることができるのでしょうか。信じられないことばかり起こります。

政府の意向としては、今年中にもケニア中のスラムをすべて解体していくということだそうですが、そこから放り出される人々が行く場所もないのに、一体どうしろというんでしょうね?
それでも黙々と生きていくしかないので、撤去されてる横でも、何とか今日の生きる糧を得るために働く人々がいます。

そして私たちマゴソスクールも、今後どうするかほんとによく考えねばなりません。スラムの中にありますので、いつかは撤去されても仕方のないことはわかっていましたが、その撤去がやってくるスピードがどの程度か、それまでの時間でも日々の活動、子どもたちの救済、子どもたちが安心して集まって勉強して日々暮らせる場所を作り続けていくことには意味があると思って黙々と続けてきました。
でもかなり目の前の現実として突きつけられているように思います。幸い、マゴソの位置的には、簡単に撤去がここまで入り込んでくることはなかなかできないような奥地にありますので、(今回撤去が行われたソウェト地区はキベラのはじっこにある)、ここまで来るにはまだまだ相当の時間はかかるだろうとみんなが言うものの、でも実際には、壊すことって本当に一瞬で可能なんですね。やろうと思えば、全部を撤去するのだってあっという間でしょう。

スラムの外に、安全な場所に、マゴソを作ったほうがいいのではないかと何度も言われてきましたが、でもやっぱり、スラムの中にあるということがとても大きな意味がある、スラムの中にあるからこそその周辺の子どもたちの生活がよくわかり、助けを必要としている子どもたちの姿が見えて、困った人が相談にも来やすい、子どもたち自身もアクセスがいい、そんな条件にあるマゴソです。
たとえ撤去がやってきたとしても、マゴソの子どもたちを守ることができるような方法を、いつも考えておかねばならないと思っています。私たちには500キロ離れたミリティーニ村にジュンバ・ラ・ワトト(子どもの家)がありますが、村の長老にわけてもらったこの土地でさえ、モンバサの工業地帯の拡大、港の拡張に伴い、押収されていき、この数年の間にかつてののどかな村が見る影もないくらい、スラム化してしまいました。マテラ長老のかつての集落も、強制立ち退きさせられてからあと、今ではそのまわりを高い塀がめぐらされており、何やらよからぬ公害を排出する工場になっています。美しかった丘は、拡張されていく港をサーブするためのコンテナヤードになるため、周辺にすでに杭が打たれ、何も持たない村人たちがどんどん立ち退きさせられています。

これから先、いったいどうなっていくのでしょうか。
でも何があっても、気持ちだけはいつも前向きに、明るく、一日一日をしっかりと生きていきたいです。

先日、年末に大阪の釜ヶ崎を案内していただいたときに、日本の高度経済成長期を支えて一生懸命働いてきた労働者の人々が、バブルがはじけてから一気に仕事がなくなり、野宿者にならざるをえなかった状況などについていろいろなお話を聞かせていただきました。身寄りもなく、帰る田舎もなく、野宿者にならざるをえなかった年配者の方々をたくさんお世話している、素晴らしいママに出会わせていただきました。彼女が涙ぐみながら語ってくれた話。そんなおじいちゃんたちが、「俺たちが山の中に鉄柱を立てていく仕事をしていたんだ」と話していたと。いったい何のための鉄柱?と聞いたら、それは、日本のすみずみまで、電気をゆきわたらせるための送電線のための鉄柱だったのだ、と。
そうやって底辺で働く人々、山の中で鉄柱を立てていった人々がいたからこそ、今の日本では、すみずみまで、どこにいっても電気があるのね、それなのにそうやって日本の発展のために一生懸命働いてきた人が、高齢者になっていまなぜ野宿者になったりしなければならないの、と、ママが涙ぐみながら笑いながら話してくれた内容を聞きながら、なんだか胸がいっぱいになってしまい、なんの涙かわからないような涙が出てしまいました。
釜ヶ崎は、なんだかとってもキベラに通じる、下町人情があり、案内してもらいとても楽しく、また行きたい、またこの人たちに会いたいと何度も思ったのでした。特に、90代、80代のおじいちゃんたちの笑顔のすばらしかったこと。どんな苦労やどんな喜びがあったのか、どんな人生ドラマがあったのか、またお話を聞かせていただきたいです。

早川千晶
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by moro_kyoiku_kikin | 2012-01-15 10:28 | 千晶のつぶやき