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ケニア西部サウスニャンザ

石原輝です

先日、ケニアの西部、コチア村とコクロ村を訪問してきました。

前回のブログで紹介した正吉さんと一緒の訪問だったのですが、ここは私も初めての場所です。
ケニアのいろいろな側面をこの目で見ることができました。

ナイロビから車でひた走り、ケニア第3の都市であるキスムから奥へ奥へ。
マゴソスクールの会長であるリリアンの地元です。

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ビクトリア湖湖岸

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ティラピアやナイルパーチの収穫

ビクトリア湖を横目に移動したその先はコチア村。
そこでルオー族伝統の音楽を鑑賞させてもらい、ビクトリア湖でとれたてのティラピアを頂きました。

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コチア村で

ティカに住んでいると、魚と対面することは少ない。しかもビクトリア湖でのとれたてですからこれがおいしい!
日本人にとって魚って大事だよなーと再確認できましたね。

その後はリリアンのおばあちゃんの住むコクロ村に移動し、コクロ小学校を訪問させていただきました。
この地域はHIVが猛威を振るい、世界有数の感染率です。

そのために父母は死亡し、村にはおばあちゃんやおじいちゃんと子供だけが残されているといった状況でした。

この地域(サウスニャンザ地方)は景色もよく、緑が多くて一見本当に良い場所に思えます。
しかし、この病気のせいでこの地域は貧困のどん底にありました。

コクロ小学校では約450名の全校生徒が迎えてくれました。

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コクロ小学校の生徒たち

学校に通うためのカバンもボロボロのビニール袋を使っている子が多いと聞き、正吉さん達が日本でバックを集めてくれたものを持参しました。

アマニでも、昨年トレーニングの際に作ったエコバックが余っていたので、それを子供たちに配ろうと思い50個ほどを持っていきました。

正吉さん達が持ってきたのを含めれば、全部で150個以上はあったと思います。
しかし、残念ながら生徒全員にわたる個数ではありません。

ですので、バックを配る優先順位として、まずは父母を亡くした孤児の子供としました。
先生がそのことを伝え、父母を亡くした子は前に並びなさいと言った後、目を疑うほどの数の子供達が出てきました。

その数は生徒数の約半分ほど・・・

親を亡くした子供たちは親戚、祖父母の家で暮らしています。でも働き手はほとんどなく、この経済状況の厳しいケニアを生きていくことはとても大変でしょう。

それでも子供たちは強く生きていました。
先生たちも、諦めずに強く生きていました。
明るく笑って、是非また来てくださいと言ってくれました。
このような田舎の子供たちの励みになるから、来年も絶対来て下さいと。

この現実は今すぐには変えようがない。だけど強く生きるしかないんですね。

比べるものではないけれど、自分の生まれた環境の良さを改めて実感させられた日でした。

今年は日本で大変な災害がありました。
でも、強く生きるしかない。
そんな言葉を子供たちがくれました。

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アマニのエコバックをもらって・・・

     Posted by 石原 輝



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by moro_kyoiku_kikin | 2011-10-29 13:19 | ナイロビ便り